誰でも ZABBIX

Zabbixの使い方、役に立つ情報、等々

2. 単位(Unit)

Zabbixは、取得したデータに指定した単位を付けて表示します。一部の単位名では、あらかじめ決められたルールでデータが変換されるので、内容を理解して、適切な単位を指定しましょう。

特殊変換される単位

特殊な変換が行われるのは、以下の3つのキーワードです。

単位 説明
B(Byte)またはBps(Bytes per second) 1024で割られる
unixtime yyyy.mm.dd hh:mm:ssに変換される
uptime N days, hh:mm:ss に変換される

単位(Unit)の仕様は、以下のページに記載されています。

1 Creating an item [Zabbix Documentation 3.4]

実際の監視データで確認

実際の監視データを見ながら、単位設定時の表示内容を確認します。

単位を指定しない場合

単位欄は空白です。

f:id:Unam:20180131201020p:plain

値を、zabbix_senderで送ります。

f:id:Unam:20180131203016p:plain

そのまま表示されます。
f:id:Unam:20180131202922p:plain

※zabbix_senderの使い方は、こちらも参照ください。

unam.hatenadiary.jp

単位に B を指定

f:id:Unam:20180131202433p:plain

1024バイトで割った後に、単位が付きます。

f:id:Unam:20180131203544p:plain

ただし、履歴表示の画面では、単位なしで表示されます。

f:id:Unam:20180131203703p:plain

unixtime

zabbixエージェントのsystem.boottimeというキーは、システムが起動した日時をunixtimeで取得します。これをzabbix_getコマンドで確認します。

$ zabbix_get -s 127.0.0.1 -k system.boottime
1516362063

この数値を、dateコマンドで変換してみます。

$ date --date "@1516362063"
Fri Jan 19 20:41:03 JST 2018

今度はZabbixの監視アイテムで、unixttimeという単位を設定します。

f:id:Unam:20180131204914p:plain

いつ起動されたのか、正確に理解することができます。

f:id:Unam:20180131205056p:plain

元の値は、数値のまま保存されているので、トリガー等で、値の比較を行う場合も特に問題はありません。

f:id:Unam:20180131205209p:plain

監視データでは、わかりやすく表示されます。

f:id:Unam:20180131212949p:plain

uptime

uptimeはシステムの稼動日数(時間)です。SNMPやZabbixで起動時点を0とした経過秒で取得できます。

$  zabbix_get -s 127.0.0.1 -k system.uptime
1039340
$ expr 1039340 / 86400
12

大体12日間です。

Zabbixでは、uptimeという単位を指定します。

f:id:Unam:20180131211821p:plain

無視される単位(blacklist)

通常、何らかの単位を付けると、数値は1000単位でK,M,Gという単位を勝手につけられてしまいます。 ただし、blacklistと呼ばれるRPM, rpm, %, msという単位の場合は、そのまま表示されます。

使い始めた頃、%は、元の値に100倍してくれるか勝手に思ったりしてましたが、そんなことはないです。0.1を10%と表示したければ、自分で100倍する必要があります。

変換してほしくない単位を自分でも登録したいのすが、V3.4まではソースコードを自分で変更するしか方法がなさそうです。 次期バージョンである4.0では、バージョンの前に!マークをつけると、数値をそのまま表示してくれるようなるようです。これは良いですね。

5 What's new in Zabbix 4.0.0 [Zabbix Documentation 4.0]