6. ZabbixのWebサイト - Share
監視したい機器の設定をゼロから作るのは結構時間がかかります。監視対象機器の使用を調査し、テンプレートを作成し、動作確認をする、という手順が必要です。
Zabbixには多くの公式テンプレートが最初からセットされていますが、それ以外にも様々な製品のテンプレートが、Zabbix Shareから入手できます。
Zabbix Shareについて
Zabbix Shareサイトは、様々な製品のテンプレートやツール、ライブラリがアップロードされていて、誰でも自由にダウンロードして使うことができます。
このサイトの説明は特にないのですが、ページの末尾を見る限り、
- Webサイトの運営は、Zabbix社
- アップロードされているコンテンツは、Zabbixとは無関係です
- 問題が起きてもZabbix社は、責任を負いません
- 自己責任で使ってください
というスタンスのようです。
Zabbix Shareは、公式Webページからリンクがあるだけでなく、ZabbixのWebI/Fにもリンクがあり、Zabbix社も積極的にZabbix Shareの利用を推奨しているようです。
Zabbix社は、このような無償のテンプレートコミュニティを自ら運営する一方、テンプレートの有償作成サービスも提供しています。
https://www.zabbix.com/jp/template_building_services
一見相反するようなことをしているようにも見えますが、”無償で質の高い製品を提供することでユーザ数が増え、有償サービスが必要なユーザもおのずと増えていく” という方針で運営されているようです。 Zabbix カンファレンスでの本国、日本の両代表のお話から、明確な方向性を持って運営されている印象を受けました。これは、オープンソースソフトウェアや、クラウド系サービスの1つの経営手法のようですが、バランスをとってうまく回していくのは、なかなか大変なことはないかと思います。
Zabbix Shareで手に入るもの
テンプレート
左のメニューをクリックすると、それぞれのカテゴリごとのコンテンツが確認できます。各エントリーが何を提供しているかはType欄で確認できます(記載されていないものもあります)。カテゴリにもよりますが、監視用テンプレートが一番多く投稿されているタイプだと思います。
インテグレーション
他のツールを連携して動かしたり、Zabbixのデータを取り込むためのプログラムやツールです。
ライブラリ
他の多くのWebサービスでもそうですが、ZabbixAPIもそのまま使うのは結構めんどくさいです。Zabbix Shareには、各種言語用のライブラリが入手できます。登録時にタイプを設定していない人が多いようで、TypeにLibraryと表示されているものは少ないです。
モジュール
これは、ローダブルモジュール形式でZabbixに直接取り込んで機能を拡張するモジュールのようです。結構数がありますが、私はまだ使ったことがないです。
mibからテンプレート作成するツールも登録されていました。まだダウンロードしてませんが、そのうち試してみたいと思います。
Zabbix社が運営しているとはいえ、登録しているコンテンツのチェックなどはしていないようです。まさに自己責任の世界なので、その辺を考慮のうえいろいろ活用してみてください。