3. Zabbixインターナル監視のグラフ (4) - プロセスのCPU、メモリ使用率
Zabbix Shareに公開したテンプレートで、Zabbixの状態を把握するための様々なグラフを一つのスクリーンで同時に確認することができます。
今回紹介するのは、Zabbix関連するプロセスのCPU使用率、メモリ使用量のグラフです。
今回紹介するグラフの配置です。
Zabbixの内部プロセス
今回紹介するグラフの監視データは、Zabbixインターナルではなく、Zabbix_agentで取得するデータです。
CPU利用率
アイテム定義例
メモリ使用量
アイテム定義例
proc.memは、メモリタイプの設定(上記の例では、rssと指定いる部分)が少しわかりづらいかもしれません。メモリタイプに関する記事はこちらを参照ください。
Zabbixに関連するプロセス
Zabbixの内部プロセスだけでなく、Zabbix、Webサーバ、データベースという、Zabbixを構成する主要なプロセスの性能情報もまとめて確認できるグラフもあります。
CPU利用率
メモリ使用量
グラフの配置、配色
Zabbixの内部プロセスのグラフは、今回紹介したCPU利用率、メモリ使用量と、起動プロセス数、稼働率が横一列で確認できるようになっています。
各グラフ間でアイテムの並び順、配色をあわせてあるので、状況を確認する際、関連する情報をすばやく把握できるようになっています。
性能問題への対応
プロセスの稼働率が上がった場合、プロセスの起動数を上げるのは一つの解決策ですが、安易にプロセスを増やすとシステム全体の性能に影響を及ぼす可能性があります。
今回紹介したグラフで対象のプロセスの影響範囲を予測したり、OSの監視テンプレートでシステム全体の状況を確認しながら、慎重に対応を行ってください。
純粋にプロセスの数が足りないケースだけではなく、意図しない監視間隔でのアイテム設定や、不要なホストの追加、監視対象側のレスポンス悪化など、Zabbixの内部プロセスの稼働率が増加する要因は他にもいろいろあります。単純にプロセス数を追加する前に(プロセスを追加することが単に問題を先送りしているだけの可能性もあるので)、他に異常がないか徹底的に調査・検討したうえでプロセス数の変更をすることをおススメします。