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2. グラフの期間設定(fixedとdynamicの違い)

Zabbixのグラフは、プリセットされている表示範囲と、スライドバーでかなり直感的に選択できます。ただ、ちょっとわかりずらいのが、日時を直接指定するケースです。

グラフの期間指定には、fixeddynamicという二つのモードがあり、その違いを理解していないと少し混乱するかもしれません。

ポイントを押さえておけば、思ったとおりにグラフの表示範囲を表示できるようになります。

範囲指定の違い

グラフの上部に、表示期間を変更するための操作パネルのようなものがあります。この右側にfixed、もしくは、dynamic(ダイナミック)と表示されています。

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これは、グラフの表示期間を変更する際の、表示範囲の扱いを決めるモードです。

この表示がハイパーリングになっているので、fixedをクリックするとdynamicに切り替わります。ちょっと混乱するかもしれませんが、あくまでも表示されているモードが現在の状態です。

各モードのポイントは以下のとおりです。

設定 説明
fixed 起点・終点を変えても、表示範囲が固定
dynamic 起点・終点に合わせて、表示範囲が可変

fixed

fixedは表示範囲を固定したまま、グラフの期間を変更させるモードです。

両端の矢印ボタンを押すと、表示範囲が固定のまま(この図だと1日)、表示期間が移動します。
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任意の日時を指定する場合、起点を入力すれば、そこから現在設定している表示範囲のグラフが表示されます。終点を入力すれば、そこを起点に、設定中の表示範囲の過去分が表示されます。

以下の例では、表示範囲が6hの状態で、起点に6:00と指定すると、6:00から12:00のグラフが表示されます。

f:id:Unam:20180131182145p:plain

同様に、終点に16:00を指定すると、10:00-16:00が表示されます。 f:id:Unam:20180131181752p:plain

dynamic

dynamicは、表示範囲のほうが動的に変更されます。

モードをdynamicにして両端の矢印ボタンを押すと、表示範囲の方が広がっていきます。

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表示範囲を任意の起点・終点でダイレクトに指定したい場合は、かならず設定を先にdynamicにしてください。

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fixedのまま特定の範囲を指定変更しようとしても、起点を変えれば終点が変わってしまい、終点を変えればまた起点が変わってしまう・・・??? となってしまうので、気をつけてください。