2. グラフの期間設定(fixedとdynamicの違い)
Zabbixのグラフは、プリセットされている表示範囲と、スライドバーでかなり直感的に選択できます。ただ、ちょっとわかりずらいのが、日時を直接指定するケースです。
グラフの期間指定には、fixedとdynamicという二つのモードがあり、その違いを理解していないと少し混乱するかもしれません。
ポイントを押さえておけば、思ったとおりにグラフの表示範囲を表示できるようになります。
範囲指定の違い
グラフの上部に、表示期間を変更するための操作パネルのようなものがあります。この右側にfixed、もしくは、dynamic(ダイナミック)と表示されています。
これは、グラフの表示期間を変更する際の、表示範囲の扱いを決めるモードです。
この表示がハイパーリングになっているので、fixedをクリックするとdynamicに切り替わります。ちょっと混乱するかもしれませんが、あくまでも表示されているモードが現在の状態です。
各モードのポイントは以下のとおりです。
設定 | 説明 |
---|---|
fixed | 起点・終点を変えても、表示範囲が固定 |
dynamic | 起点・終点に合わせて、表示範囲が可変 |
fixed
fixedは表示範囲を固定したまま、グラフの期間を変更させるモードです。
両端の矢印ボタンを押すと、表示範囲が固定のまま(この図だと1日)、表示期間が移動します。
任意の日時を指定する場合、起点を入力すれば、そこから現在設定している表示範囲のグラフが表示されます。終点を入力すれば、そこを起点に、設定中の表示範囲の過去分が表示されます。
以下の例では、表示範囲が6hの状態で、起点に6:00と指定すると、6:00から12:00のグラフが表示されます。
同様に、終点に16:00を指定すると、10:00-16:00が表示されます。
dynamic
dynamicは、表示範囲のほうが動的に変更されます。
モードをdynamicにして両端の矢印ボタンを押すと、表示範囲の方が広がっていきます。
表示範囲を任意の起点・終点でダイレクトに指定したい場合は、かならず設定を先にdynamicにしてください。
fixedのまま特定の範囲を指定変更しようとしても、起点を変えれば終点が変わってしまい、終点を変えればまた起点が変わってしまう・・・??? となってしまうので、気をつけてください。