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Zabbixの使い方、役に立つ情報、等々

2. 値のマッピング

SNMPやWebAPIで取得する監視データは、文字列データに変換しないと、内容がわからないデータが結構ありまります。 HTTPのエラーコード 404 なら、Page not foundと答えられる人は多いですよね。では、505 は??

HTTP Version Not Supported 、だそうです・・。

このように、監視データも取得したままの数値データとして表示するよりも、文字に変換したほうがわかりやすくて便利です。Zabbixの値のマッピング は、監視データとして保存する際には、元のコードのままで、表示するときだけ対応する文字も併記してくれる便利な仕組みです。

ユーザは、システムに登録された変換データを利用するだけではなく、ユーザが自分で値の変換テーブルを作成することも可能です。

登録済みのデータを利用する

登録するアイテムは、値を自由に変更できて便利なZabbixトラッパーアイテムを使用します。

アイテム登録画面の、真ん中あたりに、値のマッピングの使用というフィールドがあります。その横にある、値のマッピングの表示をクリックします。

f:id:Unam:20180209211131p:plain

値のマッピングの一覧が表示されます。

f:id:Unam:20180209211245p:plain

下のほうにスクロールすると、HTTP response status code という項目があります。今回は、このデータを利用します。

f:id:Unam:20180209211437p:plain

先ほどの登録画面に戻り、値のマッピングの使用のプルダウンをクリックします。この中から、HTTP response status codeを選択します。

f:id:Unam:20180209212048p:plain

変換処理の確認

先ほど登録したデータに値を設定し、変換内容を確認します。

まずは、200 から。

sudo zabbix_sender -z 192.168.0.9 -s Test001 -k trapper.httperror -o 200


実際のデータ 200 と一緒に、値のマッピングから変換されたOKも表示されます。

f:id:Unam:20180209212503p:plain

505の場合も...
このように対応する文字が表示され、内容がすぐ理解できます。

f:id:Unam:20180209212842p:plain

独自の変換データを登録

システムにあらかじめ登録されているデータだけでなく、自分で登録することも可能です。

まず、値のマッピングの画面を開きます。先ほどのアイテム登録画面から、値のマッピングの表示 を選択するか、メニューから、管理→一般設定 を選択し、

f:id:Unam:20180209214343p:plain

右端のプルダウンメニューから、値のマッピング を選択します。

f:id:Unam:20180209214507p:plain

値のマッピングの作成をクリックします。

f:id:Unam:20180209214617p:plain

以下のサイトを見ながら、適当にレコード番号とタイトルを登録してみます。

matome.naver.jp

値とマッピング文字列を入力し、最後に登録ボタンを押します。

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アイテム登録画面で、先ほど登録した値のマッピング を選択します。

f:id:Unam:20180209215524p:plain

登録したアイテム(これもZabbixトラッパーアイテムにしました)に、文字データの存在するデータを送ります。

sudo zabbix_sender -z 192.168.0.9 -s Test001 -k trapper.bluenote -o 4123


値と同時に、対応する文字も表示されました。

f:id:Unam:20180209215834p:plain