2.トリガーの依存関係 (1)
障害通知を行うために、様々なトリガーを定義すると、一つの事象が発生した際にも複数のアラートメッセージがメールで通知されてしまい、実際の問題がわかりづらくなる場合があります。
そのような状況を避けるために、Zabbixではトリガーの依存関係を設定することで、同時に複数のトリガーが発生することを抑制する仕組みがあります。
トリガー依存関係の定義
複数のホストやNW機器をping監視している場合、NW経路上のルータがダウンすると、監視しているすべてのホストのトリガーが発生してしまいます。このような場合、各ホストのトリガーは、ルータのトリガーがONの状態になっている場合は発生させないよう設定することができます。
以下の設定は、ルータ(Gateway)とその外側にあるホスト(DNS)に対して、Pingチェックのトリガーが設定されています。
ルータがダウンした際に、ホスト側のトリガーが発生しないようにするには、ホスト側のトリガーに依存関係を設定します。
ホスト(DNS)のトリガーを開き、依存関係のタブをクリックします。
追加をクリックします。
表示されたダイアログの右上にあるホスト選択のプルダウンから、Gatewayを選択します。
依存対象とするトリガーを選択します。
更新ボタンを押して、設定を保存します。
これで設定は完了です。ルータ(Gateway)がダウンしても、ホスト(DNS)のトリガーの発生を抑制します。