2. 監視アイテムの追加 - 依存アイテム
依存アイテムは、V3.4から追加された機能です。複数の情報が含まれるデータを1度取得すれば、そこから複数のアイテムに分割することができます。これにより、監視対象へのアクセス頻度を減らしたり、監視データの正確性を高めることができます。
たとえば、Webサーバから監視データを取得する場合、JSONやXMLで結果を受け取ることが多いと思います。これらのデータを1項目ごとにアクセスすると、それなりの頻度でWebサーバにデータを取りにいくことになり、システム運用観点からはあまり望ましいやり方ではありません。 これまでは、一度にデータを取得して、外部スクリプトの中で分解しZabbix_senderで送る、というやり方もありましたが、外部スクリプトがどうしても複雑になってしまい、あまり効率のよい方法ではなかったと思います。
また、CPUやメモリの監視データは、各パラメタを同時に取得しないと、整合性が合わない値になってしまいますが、これらもSNMPやZabbixAgentのアイテム定義でデータの取得を同時に行うことはできないため、急激に値が変化した際、グラフのデータがおかしくなってしまうケースがありました。
これらの問題を、依存アイテムを使うことで、シンプルに記述することができるようになります。今回は、依存アイテムの基本的な部分を説明します。応用例は、また別のタイミングを紹介する予定です。
続きを読む5. チェックリスト - ログ監視がうまくいかない場合
ログ監視で値が取得できない場合に、チェックしたほうがよいポイントをまとめました。
慣れている方は、ログをみれば原因はわかると思いますが、Zabbixを始めたばかりの頃は、ログの内容を理解するのも難しいですし、そもそも慣れてないうちはログもエラーだらけでより理解が困難だったりするのではないかと思います。
ということで、今回はログ監視がうまくいかない場合に、チェックしたほうがよいポイントをできるだけ網羅してみたいと思います。
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