誰でも ZABBIX

Zabbixの使い方、役に立つ情報、等々

2. 監視アイテムの追加 - SNMP

SNMPで監視データを取得するアイテムの登録方法です。SNMPは監視データを取得するための標準的なプロトコルで、ネットワーク機器、サーバ機器、その他専用機器等、様々な機種から監視データを取得することが可能です。

監視対象機種のSNMP設定の確認

SNMP対応機種でも、出荷時の状態ではSNMPの機能がオフになっているケースが多いと思います。監視対象機種のマニュアルを確認し、事前にSNMPの応答ができることを確認しておいてください。

今回は、Windows7のPCから、SNMPでデータを取得するアイテムを登録します。Windows7でのSNMPの設定方法は、こちらを参照ください。

unam-computer.hatenadiary.com

SNMPインターフェースの登録

新規登録ホスト、もしくは、既存ホストに追加でSNMP監視アイテムを新たに追加する場合、まずSNMPインターフェース登録します。 ホストの登録方法について知りたい場合は、こちらを参照してください。

unam.hatenadiary.jp

ホストの設定画面を開き、SNMPインターフェース欄の追加ボタンを押し、SNMPでデータを取得する端末のIPアドレスを入力します。

f:id:Unam:20180112214148p:plain

入力後、更新ボタンを押します。

f:id:Unam:20180112214304p:plain

監視データの事前確認

ZabbixAgentの時と同様、監視アイテムをZabbixサーバで取得できるかどうか事前に確認します。snmpのデータを取得するには、オープンソースのnet-snmpパッケージを利用します。net-snmpのコマンド類は、Zabbixアプライアンスにはインストールいないので、apt-getでインストールします。

sudo apt-get install snmp


インストール後、snmpgetコマンドで監視データを取得します。SNMPはOIDと呼ばれる、監視データ毎に設定されたユニークな識別番号を使ってデータを取得します。今回は、システムの基本情報を取得するOIDを使用します。

$ snmpget -v 1 -c p-readonly 192.168.0.2 .1.3.6.1.2.1.1.1.0
iso.3.6.1.2.1.1.1.0 = STRING: "Hardware: Intel64 Family 6 Model 42 Stepping 7 AT/AT COMPATIBLE - Software: Windows Version 6.1 (Build 7601 Multiprocessor Free)"

上記のようにデータが取得できればOKです。

アイテムの登録

監視アイテムの登録画面を開き、以下の図の赤枠のところを入力します。

f:id:Unam:20180112220628p:plain

  • 名前 監視アイテムをあらわすを任意の名称
  • タイプ SNMPv1を選択
  • キー ホスト内でユニークになる名称(※)
  • SNMP OID 上記のコマンドで確認したOIDを指定
  • SNMPコミュニティ 監視対象のSNMPデータにアクセスするためのコミュニティ名

※ZabbixAgentの場合は、キー=監視データの種類となっていましたが、SNMPの場合は、アイテムをユニークに識別するための文字列を定義することになります。名前 は文字通り、アイテムをあらわす名称で、ホスト内で重複してもエラーになりません。ここがZabbixのちょっとややこしいところで、最初に戸惑うポイントだと思います。

上記の設定を入力後、追加 ボタンを押します。

f:id:Unam:20180108092141p:plain

監視データの確認

メニューから、監視データ→最新データ を選択し、先ほど設定したアイテムが取得できていることを確認します。

f:id:Unam:20180112222410p:plain

更新間隔は、とりあえず30秒で登録しますが、文字系のデータはデータの増加量が早いので、監視データの取得が確認できたら、早めに更新間隔を長めに設定してください。今回のデータのようにほぼ更新されることのないようなデータは、更新間隔は、1日に一回でも問題ないと思います。

f:id:Unam:20180112221614p:plain