誰でも ZABBIX

Zabbixの使い方、役に立つ情報、等々

2. アプリケーション

アプリケーション は、ネーミングからその機能がちょっと想定しづらいのですが、ようは、監視したデータをグルーピングする際の名称です。

うまく使うと、データの確認が格段にしやすくなります。

アプリケーションの指定

OSのテンプレートなどを使っていると、監視データが非常に多く、何を見ればよいかわからなくなることもあります。 監視設定を行った直後は、よく覚えていても、トラブルが起きて何ヶ月かぶりにデータをみると、「???」というデータがいっぱい並んでいて、内容の把握だけで時間がかかってしまいます。

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そのような際、重要なデータだけをまとめて確認できるようにしておけば、何か障害が起きたときでも、概要をすばやく把握することができます。

アプリケーションは、テンプレートを使っている場合でも、個別に追加設定ができるので、監視対象に応じて適切なアプリケーションを設定することができます。 操作は以下のとおりです。

アプリケーションを追加したいアイテムを開きます。
新たなアプリケーション(グループ名)を設定する場合には、アプリケーション名のフィールドに名称を入力し、更新ボタンを押します。

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他にも同じアプリケーションに所属させたいアイテムを開き、先ほど登録したアプリケーションを選択します。アプリケーションは複数選択できるので、元々選択していたものに追加する(Ctrlキーを押しながら選択)ようにしてください。

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このよう感じで、追加したアプリケーションで、監視データを確認することが可能になります。

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LLDのアプリケーションプロトタイプ

LLDは複数の値を自動で展開してくれる機能ですが、Zabbixの最新データ画面では、データが多くなってしまい可読性が下がります。

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アプリケーションプロトタイプも、先ほど同様、監視しているホストに後か追加可能です。

ディスク監視のアイテムに以下のようなアプリケーションを追加します。 {#FSTYPE}は、ディスカバリしたドライブの名称が入っています。

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ドライブごとに監視データを確認できるようになります。

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その他

今回は、あまり詳しく説明できませんが、アプリケーションを使ってグルーピングをすると、効率的にデータを管理できる場面がかなりあります。特に、クラウドなので、同じようなサーバを多く管理している場合は、監視データの概要の使い勝手が、かなり変わってくると思います。

アプリケーションをたくさん作成しても、補完されているデータが実際に増えるわけではないので、積極的に使ってみて、それぞれのシステム、想定ユーザにあった便利な使い方を探ってみてください。